◇ご寄付について
一般社団法人green4(グリーンフォー)は、教育を軸とした環境保全活動を行い、全国で「循環できる森づくり」を推進する団体です。
2025年3月〜6月に実施したクラウドファンディング、武蔵一宮氷川神社「鎮守の杜100年プロジェクト」においては、全国779名の方々から総額16,335,000円のご支援をいただきました。
このご支援により、二の鳥居から三の鳥居にかけての参道を中心に、27箇所の改善予定地と9箇所の落ち葉ストックエリアで、土中環境の改善および植樹を順次実施してまいります。
しかしながら、森づくりや環境再生に「終わり」はありません。
今後も範囲を拡大し、長期的な視点で参道全体を再生していく必要があります。
そのため、green4では、こちらのオフィシャルサイトにて新たにご支援の受付を開始いたしました。
氷川神社の参道は、2kmと国内最長で、関東全域に広がる水系の重要な拠点の一つです。
この参道の土中環境を改善し、植樹することで、雨水を地中に浸透させることができます。これは、都市型水害の抑止につながり、さらに木々の蒸散による「自然のエアコン」効果で気温上昇を和らげます。
この森を再生・維持していくことは、地域のみならず関東一円の環境にとっても極めて重要な取り組みです。
皆さまの継続的なご協力が、災害に強い都市づくりを支える力となります。
以下のご寄付メニューから、ご希望の金額をお選びいただけます。
一度きりのご支援も大歓迎です。
私たちの想いを動画にまとめました。まずこの動画をご覧ください。
◇武蔵一之宮氷川神社「鎮守の杜100年プロジェクト」とは
武蔵一宮氷川神社は2400年以上もの歴史があり、全長2kmに渡る「氷川参道」は日本一の長さを誇ります。毎年全国からたくさんの参拝者が訪れ、多くの人々に親しまれてきたその「氷川の杜」が今、大きな危機に直面しています。一見すると、緑豊かに見えますが、高木類は樹勢を落とし、安全のために次々と切らなくてはいけない状況で、まるでパサパサの校庭の様に瑞々しさを失っています。これでは新しく樹木を植えてもうまく根付かず、徐々に森全体が弱っていくのを待つのみです。
「環境保全」と「教育」をテーマに取り組むgreen4は武蔵一宮氷川神社と連携し、「武蔵一宮氷川神社 鎮守の杜100年プロジェクト」を継続します。環境土木の専門家である高田宏臣氏に調査と改善策を提示していただき、土中環境の改善と苗木の植え付けを行います。ただ追加の植樹をするのではなく、土中環境を整え、生態系豊かな「循環する森づくり」をします。
◇武蔵一宮氷川神社とは
2400年以上の歴史をもつといわれ、大いなる宮居として大宮の地名の由来にもなった日本でも指折りの古社。武蔵一宮として関東一円の信仰を集め、初詣には多くの参拝者で賑わいます。氷川神社名の社は大宮を中心に、埼玉県および東京都下、神奈川県下におよびその数は280数社を数えます。
~日本一長い氷川参道~

南北2キロの参道が大宮の街なかを縦断しています。元々は杉や檜の参道で、現在は戦前に植えられた欅がメインとなります。全国屈指のターミナル駅である「大宮駅」からもほど近く、大宮の市街地の中にこれだけの長さの参道が途絶えることなく、現在も残り続けていることは「奇跡」と言えます。
◇現状の問題点

①高木類の立枯れ
10m以上ある大きな樹木が樹勢を落とし何本も枯れてしまっています。
このままでは太い枝を参拝者の頭上に落とし、倒木する恐れがあります。
②植栽しても育たない
新しく植物を植えても数年傷んでしまい発育が悪く、大木が枯れた後の次世代の樹木が育っていません。
③景観が悪い
見た目の統一感がなく、どうにか生き残っているといった印象を感じます。
◇氷川神社の想い


「人と自然の共存」
氷川参道は地元住民の誇りであり、次世代に受け継ぐべき貴重な財産です。生態系豊かな森にすることで、人と自然とが共存する理想的な都市の姿を目指します。また立枯れを原因とした倒木を避け、参拝者の方々や地域住民の皆さんの安全が守られる参道でありたいと考えています。
◇プロジェクトの目的
①みんなの森をつくりたい
施主と業者で森を作るのではなく、資金面でも、実際の植樹活動の面でも、あえて多くの人に関わってもらい、次世代の未来へ繋ぐ「みんなの森」にしたい。植樹イベントなども検討していく予定です。
②学びの場にしたい
「鎮守の杜100年プロジェクト」では、氷川神社の参道をフィールドとし、環境問題、地域活性化、アントレプレナーシップなど、学生から大人までみんなが自分自身にもできることを考える「学びの場」にしたいと考えています。実際には作業としての植樹活動だけでなく、今後行われる植樹イベントのプロデュースなども経験してもらい、地域の小学生なども巻き込んでいく予定です。
◇土中環境の専門家による調査とアプローチ
本プロジェクトは、土壌環境の改善を目指し、土中環境の専門家である高田造園設計事務所(高田宏臣氏)の指導のもと、長期的な環境再生を実現することを目指します。

◇土中環境専門家・高田宏臣氏 コメント
「都市環境の悪化が進む中、私たちには未来のための行動が求められています。氷川参道の森づくりは、都市の気温を下げ、災害に強い環境をつくり、地域全体の暮らしを守る活動です。例えば、1本のケヤキが蒸発させる水の量はドラム缶1本分に相当し、その際に使われる熱量はエアコン数十台分に匹敵します。森を再生することは、まさに『自然のエアコン』を増やすことにつながるのです。」
「また、この取り組みは単なる地域貢献にとどまりません。荒川水系の水脈を支え、関東全体の水の循環を改善する役割を果たします。都市化によって失われた水の浸透を回復し、『水を蓄える森』をつくることが求められています。このプロジェクトは、関東一帯の水と緑のバランスを回復させる重要な一歩となるでしょう。」
◇現状の目標
さまざまな要因はありますが、土中環境悪化の原因の一つには「踏圧」の問題があります。
日常的に植栽帯に人が入り込み、硬く踏みならされ、さらに落ち葉などの有機物は綺麗に掃除されていることで土中環境が悪化しています。透水性、通気性、保水性をもつ土中環境を目指します。

◇具体的なアプローチ

切株の根元に苗木を密植
切株の根元の土中には空洞がたくさんあるため、次世代の樹木が発芽がしやすくなっています。そこを狙って縦方向に穴を何箇所も開け、炭・くん炭・落ち葉・グリ石・ワラなどを使い、菌糸が張りやすい環境を作ります。また、密植することで枝を上に伸ばし、土中の根っこを縦方向に深く伸ばしやすくします。
《植える樹種》
コナラ、カシ、クス、モチ、シデ、カツラ、クヌギ、ヤマザクラ、モミジ等
◇高木類を植える意味
太くまっすぐ下に伸びる直根を持つ「高木」は、大地に深く根を張り、水を吸い上げる力が強く、樹高10メートル程度の健康な高木が1日に葉っぱから蒸散させる水の量は200リットルに近いと言われています。この作用で高木は自らの体を冷やし、気温を下げて、地球が温暖化していくのを食い止めているのです。このように、樹木に引き上げられた水は土や岩などを潤しながら地表に上昇し、雨が降らなくても潤いのある環境が作られ、その水は中木や低木の根に吸われ、また他の生き物たちにも使われて、森の多様性が保たれています。
氷川参道の植栽帯ではこの働きが弱まり、植物がどんどん傷んできている状況です。水と空気の通り道がすでに確保されている切株を活用し、深く根を張る樹種の苗木を植えることから始めます。

◇こんな未来にしたい!!
①循環する森の形成
土中環境改善により、植え付けた様々な種類の苗木が深く根を張り、生態系豊かな森を形成します。次世代が育つことで自然に循環する森となります。既存樹木が樹勢回復し、太い枝を枯らすことがなくなり、参拝者や地域住民の安心につながります。
②地球の環境改善
許容力のある森が形成されることで、ゲリラ豪雨やヒートアイランドなどの災害に強い都市づくりに貢献します。また、山と海の中継地点として荒川水系の環境改善に役立ちます。
③「環境保全・教育活動」の拠点
神社を中心とした環境保全の街づくりの好例となり「環境保全」の拠点となることを目指します。また、教育活動のフィールドとしても活用する予定です。

◇資金使途とスケジュール
ご支援いただきました資金は、植栽にかかる費用に充当させていただきます。
【具体的な使途】
・土中環境の調査、分析
・土中環境の改善
・苗木、資材の仕入れ
・苗木の植栽工事
・植栽後の維持管理
皆さまからのメッセージ




ご支援プラン一覧